これまで仕事をする上で、よく人間関係などのストレスを感じていました。
私は仕事は一生懸命するのですが、仕事の理解力に乏しく、覚えるのも、行動も遅く、要領が悪い、いわゆるノロマな人間です。
ですから、仕事で何かにつけ怒られることが多く「なんでできないのか?」「何回言えばできるのか?」「これくらいの仕事に何時間かけているのか?」とよく上司に怒られ、そして周りの人もなんとなく私と距離をとっていました。仕事を真面目にやっているのに怒なんでこんな目にあうのか、とストレスが溜まる一方でした。
やはり何度も怒られることはつらいことで、つい心の中で「なんで自分だけこんなに仕事がきつくなるんだ。自分ばかり怒られるのはおかしい」と思うようになりました。
しかし、法輪功を学び始めた私は、まず良い人になることを目指しました。
書籍『轉法輪』を読んで、何か問題があったら状況のせいにしたりして外に求めてはならないと気づきました。なぜこのようなトラブルが起こるのか、自分の心の中に原因を探さなければならないと考えました。しかし自分の非を見つけることは難しく、長い間どこが間違っているのか全く分かりませんでした。
ある日、作業しているときに突然気づきました。自分は、誰かに怒られている時、無意識に相手の非を探す癖があると。怒られることによって自分の面子が潰されそうになり、相手の非を探して相手も同じく非があると思い込むことによって、心のバランスをとっていたのです。また、恐怖心から相手に表面的には言い返したりはしないのですが、不満の心がどこかに残っていて、そういった恨みの心が奥底に蓄積されていることにも気付かされました。
私はできるかぎり、怒られたときに沸き立つ、相手の非を探したい心を抑え、またそういった心が起こらないようにしました。時にはあまりにも理不尽に感じられることがあり、上手くいかないときもありましたが、とにかくそういう心が生じないように自分を律し続けました。
そうすると、蓄積されていた恨みの心もだんだんとなくなり、それにつれて周りの人が仕事ぶりを認めてくれるようになりました。また怒られることがあっても以前のように心が動じることが少なくなってきました。仕事の環境も改善され、不思議なほど作業もスムーズに短時間で終わるようになりました。
トラブルの原因を見つけて自分を正しく律しなければ、どんなに一生懸命がんばっても、こんなに簡単に作業が終わることはなく、同僚たちにも認めてもらえていなかったでしょう。
小さなことですが、これは法輪功を学んでいたからこそ起きた、私にとっての奇跡です。
◆広島市の平和公園で毎週土曜の午後2時半〜、毎週日曜の午後3時〜気功を練習しています。興味のある方はお気軽にお越しください。
(広島県在住・大江)